鬱病の改善を目指す【原因を探って医師と一緒に治療に励もう】

2人のドクター

十分な休養といたわりを

男性

心の風邪といわれるように

鬱病になると何もする気が起こらなくなることがよくあります。このような場合、無理にやる気を出そうとするのは逆効果になるのでよくありません。鬱病はよく心の風邪にたとえられます。風邪を引いて熱を出して苦しんでいるような人に、無理をして仕事をしろなどということはできないでしょう。鬱病もこれと同じです。鬱病の人に是が非でも会社や学校に行けというのは、風邪で寝込んでいる人を寝床から引きずり出すに等しいのです。鬱病になったときは、とにかくしっかり休むことが大切です。そして必要なときには適切な薬を処方してもらって服用することです。風邪を引いたときに自力だけで治そうと試みることが誰にもあると思われますが、うまくいかないとかえって風邪をこじらせたりします。その結果症状が悪化してから病院に行くと、「もっと早く治療すればこじらせずに済んだのに」とお医者さんから言われることになります。鬱病になった場合も、こじらせる前に病院を受診して、症状にあった薬を投与してもらうことが大切なのです。

薬の記録をつけましょう

風邪も軽いうちなら効果の穏やかな薬で治すことができます。鬱病も同様に、症状が悪化する前に病院にかかればより効果のやさしい薬で症状を改善することが可能です。鬱病の薬はひと昔前にくらべてはるかに進化しているので、副作用も以前より少ないものが多く使えるようになりました。鬱病の治療薬には抗うつ薬が用いられます。うつ病患者にはセロトニンという神経伝達物質の量の不足が見られる事例が多く存在します。そうしたタイプのうつ病患者には、脳内でセロトニンが再利用されるときにいったん吸収されてしまうという作用を止める働きを持つ抗うつ薬が投与されます。こうすると吸収されてしまっていたセロトニンが脳の中で再び活動できるようになるので、気分の落ち込みが改善できるようになるのです。抗うつ薬はうつ病患者の脳に対して直接働きかける薬であるため、薬の種類によっては胃腸の調子が悪くなるなどの副作用が現れることがあります。このため抗うつ薬を服用するときは、服用前と服用後との体調の変化を記録するようにしておくと治療の役に立ちます。